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購買管理/外注加工
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[[仕入先>仕入先マスタ]]に[[原材料>品目マスタ/原材料]]を支給し、完成品を納めてもらうプロセスのこと。委託加工とも呼び、英語ではSubcontracor Processing Order。 完成品と原材料の関係は、[[BOM>ロジスティクス共通/部品表]]で表現されることが多い。 * 概要 [#q6d7b969] 大きくは、有償支給と無償支給がある。 前者は加工業者に[[原材料>品目マスタ/原材料]]を売り完成品を[[原材料>品目マスタ/原材料]]コミの金額で買い戻すという流れであり、通常の売りと仕入とかわらない手続きが必要となる。また、加工業者にしてみれば自分の金で仕入れるわけだから[[原材料>品目マスタ/原材料]]を大切に使う。 後者は一旦タダで[[原材料>品目マスタ/原材料]]を引き受け、そこから加工し、加工賃を請求する流れで、加工業者にしてみれば自分の金でないわけだから有償支給ほどは[[原材料>品目マスタ/原材料]]を大切にしない。まぁ、完成品あたりに要する原材料の量はほぼほぼ決まっているわけで、あまり粗末に扱っているとお叱りを受ける訳ではある。 また、加工業者も大手ばかりでないわけで、小さな工場などでは一度買う形をとるとキャッシュがまわらないという切実な問題が起こり得るので、こういった状況を回避するためにどの国でも下請法という法律があり、ある程度の規模に満たない業者に対しては無償支給プロセスを強制することによって保護するようになっている。 また、金のやり取りを二度から一度にすることで、サプライチェーン全体で見ると証憑の発行や銀行残高管理の簡素化、銀行手数料の節約などができるという背景もある。 というわけで、もちろん有償支給でも取り扱えるものの、SAPで実現するプロセスは基本的には無償支給と考えていい。 余談だが、インドの委託加工プロセスでは、原料の支給倉庫と同じ倉庫に180日以内に完成品を納めなければならないらしい。 * プロセス [#i0cac720] 大きくは、下記の3プロセスがある。 ** 原材料の支給 [#re208f1e] 倉庫在庫を、在庫転送にて加工業者の在庫に振り替える。 「自社の在庫ではあるが、通常の利用可能在庫ではなくサプライヤにある在庫」という性質は、[[特殊在庫>在庫管理/特殊在庫区分]]''O''([[仕入先支給品>在庫管理/仕入先支給品]])で表現される。 あるいは、そもそも在庫を購買したタイミングで外注加工先に入庫するというパターンもあり、その際は明細の「外注Ven」というフラグをチェックし、[[加工先>仕入先マスタ]]のコードを入力する。 ** 完成品の入庫 [#v10d1f3e] [[購買発注伝票>購買管理/購買発注伝票]]を登録し、[[出力管理]]にて[[外注加工依頼書>購買管理/外注加工依頼書]]を印刷することが多い。 [[購買管理/発注明細カテゴリ]]に''L''をセットすることで、通常明細と区別される。 ある程度定型的に処理できる場合(BOMの子品目=原材料が普遍、消費量も概ね一緒など)は、[[BOM>ロジスティクス共通/部品表]]をメンテしておけばミスなく処理できる。 ** 加工賃の支払 [#v470df92] こちらは、通常の[[請求書照合>購買管理/請求書照合]]と同じ。 ~ ~ CENTER:【スポンサードリンク】 #htmlinsert(amazon_book_sap_system_implement) ~ ~ ---- #pcomment(reply)
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[[仕入先>仕入先マスタ]]に[[原材料>品目マスタ/原材料]]を支給し、完成品を納めてもらうプロセスのこと。委託加工とも呼び、英語ではSubcontracor Processing Order。 完成品と原材料の関係は、[[BOM>ロジスティクス共通/部品表]]で表現されることが多い。 * 概要 [#q6d7b969] 大きくは、有償支給と無償支給がある。 前者は加工業者に[[原材料>品目マスタ/原材料]]を売り完成品を[[原材料>品目マスタ/原材料]]コミの金額で買い戻すという流れであり、通常の売りと仕入とかわらない手続きが必要となる。また、加工業者にしてみれば自分の金で仕入れるわけだから[[原材料>品目マスタ/原材料]]を大切に使う。 後者は一旦タダで[[原材料>品目マスタ/原材料]]を引き受け、そこから加工し、加工賃を請求する流れで、加工業者にしてみれば自分の金でないわけだから有償支給ほどは[[原材料>品目マスタ/原材料]]を大切にしない。まぁ、完成品あたりに要する原材料の量はほぼほぼ決まっているわけで、あまり粗末に扱っているとお叱りを受ける訳ではある。 また、加工業者も大手ばかりでないわけで、小さな工場などでは一度買う形をとるとキャッシュがまわらないという切実な問題が起こり得るので、こういった状況を回避するためにどの国でも下請法という法律があり、ある程度の規模に満たない業者に対しては無償支給プロセスを強制することによって保護するようになっている。 また、金のやり取りを二度から一度にすることで、サプライチェーン全体で見ると証憑の発行や銀行残高管理の簡素化、銀行手数料の節約などができるという背景もある。 というわけで、もちろん有償支給でも取り扱えるものの、SAPで実現するプロセスは基本的には無償支給と考えていい。 余談だが、インドの委託加工プロセスでは、原料の支給倉庫と同じ倉庫に180日以内に完成品を納めなければならないらしい。 * プロセス [#i0cac720] 大きくは、下記の3プロセスがある。 ** 原材料の支給 [#re208f1e] 倉庫在庫を、在庫転送にて加工業者の在庫に振り替える。 「自社の在庫ではあるが、通常の利用可能在庫ではなくサプライヤにある在庫」という性質は、[[特殊在庫>在庫管理/特殊在庫区分]]''O''([[仕入先支給品>在庫管理/仕入先支給品]])で表現される。 あるいは、そもそも在庫を購買したタイミングで外注加工先に入庫するというパターンもあり、その際は明細の「外注Ven」というフラグをチェックし、[[加工先>仕入先マスタ]]のコードを入力する。 ** 完成品の入庫 [#v10d1f3e] [[購買発注伝票>購買管理/購買発注伝票]]を登録し、[[出力管理]]にて[[外注加工依頼書>購買管理/外注加工依頼書]]を印刷することが多い。 [[購買管理/発注明細カテゴリ]]に''L''をセットすることで、通常明細と区別される。 ある程度定型的に処理できる場合(BOMの子品目=原材料が普遍、消費量も概ね一緒など)は、[[BOM>ロジスティクス共通/部品表]]をメンテしておけばミスなく処理できる。 ** 加工賃の支払 [#v470df92] こちらは、通常の[[請求書照合>購買管理/請求書照合]]と同じ。 ~ ~ CENTER:【スポンサードリンク】 #htmlinsert(amazon_book_sap_system_implement) ~ ~ ---- #pcomment(reply)
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