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販売管理/販売組織
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[[販売管理]]における最上位組織単位で、営業活動を主体的に執り行う組織単位ごとに定義する。 ---- #contents ---- * 概要 [#p9817798] 販売組織の定義は色々な考え方があるが、いずれも[[会社コード>財務会計/会社コード]]の下位構造であることを念頭に定義することは間違いない。 これは粒が大きかろうと小さかろうと営業部的な項目であるため当然といえば当然で、基本的には会社を跨ぐ営業部門というものは存在しないため。 あまり注目されない点だが、[[アドレス番号>SAPの共通用語/アドレス番号]]を持つことは特徴の一つ。 これがグローバル案件では殊のほか重要で、なにせ[[購買組織>購買管理/購買組織]]にはアドレスもなければキャプション(短テキスト)ですら[[翻訳>SAPの共通用語/翻訳]]データを保持することができないため、[[購買組織>購買管理/購買組織]]と販売組織を同一コードとすること等で販売組織と紐付けてアドレスデータを取得することはよくある。 もちろん[[営業所>販売管理/営業所]]にもアドレスを保持することはできるのだが、[[営業所>販売管理/営業所]]と[[購買組織>購買管理/購買組織]]のマッピング単位がマッチすることは殆どなく、[[購買組織>購買管理/購買組織]]とは販売組織のマッピング単位の方が親和性が高いことが背景となる。 ** どのように定義するか? [#gca534c9] *** [[販売管理]]の機能として [#sc167961] 販売組織には下位構造として[[営業所>販売管理/営業所]]や[[営業グループ>販売管理/営業グループ]]があり、分析の切り口などに使用されるが、販売組織との「各」の差は埋めがたく、例えば[[営業所>販売管理/営業所]]だと出荷関連の標準レポートで使えないなど色々弱い。 販売組織は[[SD機能>販売管理]]のコントロールやレポーティングにおいて最も「つぶし」が利く項目であるため、SAPの機能を各組織がそれぞれ目いっぱい使いたい場合は販売組織としてマッピングした方が良い。 *** 販売組織を多く定義する(マッピング単位を小さくする)ことは、悪いこと? [#rd55df8c] その結果として定義する販売組織の数が多くなることもあるが、何故かロジコンサルは難色を示しがち。 これは、私自身もそうだったが「なんか大変そう」程度のイメージで喋っているに過ぎないため、顧客にとってのあるべき形で定義するのが一番。 余談だが、[[原価センタ>管理会計/原価センタ]]や[[利益センタ>管理会計/利益センタ]]を数多く定義することに難色を示す会計コンサルはあまりいないので、定義する組織の数を可能な限り絞りたがるのは、ロジコンサルの悪癖かと思う。 こう言ってしまうと「[[原価センタ>管理会計/原価センタ]]等と違い販売組織にはグルーピングできるマスタが無いため、マッピング単位を小さくすると組織変更に弱い」という意見もあるが、その理解は正しくない。 組織の分割は在庫の移管などの課題があるが、統合なら片方を廃止すればよい話だし、新設や分割ならT-Code:SPROからの組織構造コピー、廃止であれば[[会社コード>財務会計/会社コード]]との紐付けを解除すればよい。 グルーピング云々の話は[[セット>SAPの共通用語/セット]]を使うという手もある。 *** [[販売エリア>販売管理/販売エリア]]の主役として [#f491051e] [[流通チャネル>販売管理/流通チャネル]]や[[製品部門>販売管理/製品部門]]では用意されている「参照」という機能が、販売組織では利用できない。 ※厳密に言うと、コンフィグの参照はできるがマスタの参照はできない 上記の販売組織を多めに用意した場合(マッピング単位を小さくした場合)のデメリットとして、[[得意先の販売ビュー>得意先マスタ/販売エリアビュー]]は組織の数だけ拡張しなければならないことはお忘れなく。 ~ ~ CENTER:【スポンサードリンク】 #htmlinsert(amazon_book_sap_system_implement) ~ ~ ---- #pcomment(reply)
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[[販売管理]]における最上位組織単位で、営業活動を主体的に執り行う組織単位ごとに定義する。 ---- #contents ---- * 概要 [#p9817798] 販売組織の定義は色々な考え方があるが、いずれも[[会社コード>財務会計/会社コード]]の下位構造であることを念頭に定義することは間違いない。 これは粒が大きかろうと小さかろうと営業部的な項目であるため当然といえば当然で、基本的には会社を跨ぐ営業部門というものは存在しないため。 あまり注目されない点だが、[[アドレス番号>SAPの共通用語/アドレス番号]]を持つことは特徴の一つ。 これがグローバル案件では殊のほか重要で、なにせ[[購買組織>購買管理/購買組織]]にはアドレスもなければキャプション(短テキスト)ですら[[翻訳>SAPの共通用語/翻訳]]データを保持することができないため、[[購買組織>購買管理/購買組織]]と販売組織を同一コードとすること等で販売組織と紐付けてアドレスデータを取得することはよくある。 もちろん[[営業所>販売管理/営業所]]にもアドレスを保持することはできるのだが、[[営業所>販売管理/営業所]]と[[購買組織>購買管理/購買組織]]のマッピング単位がマッチすることは殆どなく、[[購買組織>購買管理/購買組織]]とは販売組織のマッピング単位の方が親和性が高いことが背景となる。 ** どのように定義するか? [#gca534c9] *** [[販売管理]]の機能として [#sc167961] 販売組織には下位構造として[[営業所>販売管理/営業所]]や[[営業グループ>販売管理/営業グループ]]があり、分析の切り口などに使用されるが、販売組織との「各」の差は埋めがたく、例えば[[営業所>販売管理/営業所]]だと出荷関連の標準レポートで使えないなど色々弱い。 販売組織は[[SD機能>販売管理]]のコントロールやレポーティングにおいて最も「つぶし」が利く項目であるため、SAPの機能を各組織がそれぞれ目いっぱい使いたい場合は販売組織としてマッピングした方が良い。 *** 販売組織を多く定義する(マッピング単位を小さくする)ことは、悪いこと? [#rd55df8c] その結果として定義する販売組織の数が多くなることもあるが、何故かロジコンサルは難色を示しがち。 これは、私自身もそうだったが「なんか大変そう」程度のイメージで喋っているに過ぎないため、顧客にとってのあるべき形で定義するのが一番。 余談だが、[[原価センタ>管理会計/原価センタ]]や[[利益センタ>管理会計/利益センタ]]を数多く定義することに難色を示す会計コンサルはあまりいないので、定義する組織の数を可能な限り絞りたがるのは、ロジコンサルの悪癖かと思う。 こう言ってしまうと「[[原価センタ>管理会計/原価センタ]]等と違い販売組織にはグルーピングできるマスタが無いため、マッピング単位を小さくすると組織変更に弱い」という意見もあるが、その理解は正しくない。 組織の分割は在庫の移管などの課題があるが、統合なら片方を廃止すればよい話だし、新設や分割ならT-Code:SPROからの組織構造コピー、廃止であれば[[会社コード>財務会計/会社コード]]との紐付けを解除すればよい。 グルーピング云々の話は[[セット>SAPの共通用語/セット]]を使うという手もある。 *** [[販売エリア>販売管理/販売エリア]]の主役として [#f491051e] [[流通チャネル>販売管理/流通チャネル]]や[[製品部門>販売管理/製品部門]]では用意されている「参照」という機能が、販売組織では利用できない。 ※厳密に言うと、コンフィグの参照はできるがマスタの参照はできない 上記の販売組織を多めに用意した場合(マッピング単位を小さくした場合)のデメリットとして、[[得意先の販売ビュー>得意先マスタ/販売エリアビュー]]は組織の数だけ拡張しなければならないことはお忘れなく。 ~ ~ CENTER:【スポンサードリンク】 #htmlinsert(amazon_book_sap_system_implement) ~ ~ ---- #pcomment(reply)
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