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販売管理/無償出荷 の変更点

Top/販売管理/無償出荷

タダで在庫を顧客に渡すことで無償販売とも呼び、Free of Chargeと表記する。

* SDでの無償出荷 [#q968c07f]
** 在庫取引 [#p2a86b93]
*** 概念 [#df9922e1]
[[受注伝票タイプ>販売管理/受注伝票タイプ]]レベルで有償/無償を住み分ける。ちなみに標準ではFD。
これは、即ちオーダーレベルで切り分けることを前提としており、通常の[[在庫出荷>販売管理/在庫出荷]]にサンプル品を混載するような商い想定していないことを意味する。
コンフィグ次第で勿論可能ではあるが、標準バンドルの[[販売伝票カテゴリ>販売管理/販売伝票カテゴリ]]や[[価格決定表>価格設定/価格決定表]]が有償(通常)のものと別に定義されていることを鑑みれば、間違いないかと思う。

*** 費用の負担先 [#mb6b6376]
ヘッダレベルで[[原価センタ>管理会計/原価センタ]]を直接入力するか、[[受注理由>販売管理/受注理由]]を経由して間接的に割り当てる。
これにより、[[出荷伝票>物流管理/出荷伝票]]の登録時に受注ヘッダの[[原価センタ>管理会計/原価センタ]]が明細へ展開され((標準のコピー規則の仕様))、以降の[[伝票>SAPの共通用語/伝票]]に継承されることとなる。

*** 仕訳 [#a81cae03]
[[受注明細カテゴリ>販売管理/受注明細カテゴリ]]と[[納入日程カテゴリ>販売管理/納入日程カテゴリ]]を経由の上[[移動タイプ>在庫管理/移動タイプ]]を紐付け、[[MM勘定設定>在庫・購買管理/勘定設定]]により在庫を払い出す際の費用[[相手勘定>財務会計/勘定コード]]を決定する。
なお、この動きの背景は、SAP標準の仕訳の流れが出庫=費用/在庫、請求時=仕訳なしという動きがあることで、[[販売積送品>ソリューション/販売積送品]]ソリューションを適用する場合は、その限りでない。

** 非在庫取引 [#ea8dfd3e]
*** 概念 [#d319194a]
非在庫取引と言うと殆どは[[仕入先直送>販売管理/仕入先直送]]のケースを指すが、[[受注伝票タイプ>販売管理/受注伝票タイプ]]レベルで有償/無償を住み分けるなど、基本的には在庫取引と同じ。
なお、[[仕入先直送>販売管理/仕入先直送]]を在庫計上するパターンでデザインする輩もあるが、センスなさすぎなので止めてほしいものだ。

*** 費用の負担先 [#s47f8e02]
ここで[[原価センタ>管理会計/原価センタ]]が必要となるケースは、買い側が有償かつ売り側が無償の場合となる。
標準では、[[購買発注伝票>購買管理/購買発注伝票]]明細に入力する。

*** 仕訳 [#t7ad7772]
[[請求書照合伝票>購買管理/請求書照合伝票]]の会計転記により、費用科目((購買発注明細の[[勘定コード>財務会計/勘定コード]]))/買掛金
[[請求伝票>販売管理/請求伝票]]の会計転記により、売掛金/売上
というのが一般的。
[[販売積送品>ソリューション/販売積送品]]ソリューションでは、照合で未着品/買掛金、請求で未着品の相殺と[[売上原価>財務会計/売上原価]]+売掛金/売上となる。
但し、追加請求/追加クレメモの取り扱い、[[通貨コード>SAPの共通用語/通貨コード]]や[[換算レート>SAPの共通用語/換算レート]]の違いによる差異は規定しなければならない。

* GTMでの無償出荷 [#t32b2057]
** 概念 [#bea1589f]
[[グローバルトレード管理]]においては、[[販売管理]]と違い[[伝票タイプ>SAPの共通用語/伝票タイプ]]レベルでの住み分けは前提としておらず、[[明カテ>グローバルトレード管理/明細カテゴリ]]で制御する。
これは、出荷が分かれたらソレごとに[[諸掛>ロジスティクス共通/諸掛]]が掛かるなど、商社要求で混載を前提にしているためだと考えられる。

** 費用の負担先 [#ddf24cb4]
[[原価センタ>管理会計/原価センタ]]は、[[受注伝票>販売管理/受注伝票]]と同じく[[受注理由>販売管理/受注理由]]が利用できるが、混載を前提とすれば[[トレード契約>グローバルトレード管理/トレード契約]]明細単位で入力すると考えるのが自然かと思う。。
しかし、その場合は[[受注伝票>販売管理/受注伝票]]明細には継承されず、されたとしても、SAP標準のコピールーチンは前述の通り「受注ヘッダの値を明細に展開」という動きであるため、「受注明細から出荷明細へ」という動きの出荷コピールーチンを定義する必要がある。
 まぁ、二か所に手を入れるくらいなら[[出荷伝票>物流管理/出荷伝票]]のBADIで[[トレード契約>グローバルトレード管理/トレード契約]]明細から抜いてセットした方が手っとり早いかと思うが。
TC明細に入力可能項目として[[原価センタ>管理会計/原価センタ]]が用意されており、且つ受注明細に引き継がれないという動きから不具合ないし仕様不備と思われるが、標準のコピールーチンが対応していない限りは引き継いでも無駄であるし、ヘッダに[[受注理由>販売管理/受注理由]]が用意されているため、[[標準SD>販売管理]]と同一の考え方で利用すべきであるという考えも一理ある。

** 仕訳 [#vce00390]
[[販売管理]]におけるものと、考え方は一緒。
但し、例えば見本費・広告費・クレーム処理費などの費用科目について、それらの選択をどういった方式で表現するか?という議題がある。
・・・が、SDであれば[[受注理由>販売管理/受注理由]]ないし[[受注明細カテゴリ>販売管理/受注明細カテゴリ]]であるこれについては、[[GTM>グローバルトレード管理]]においては[[明細カテゴリ>グローバルトレード管理/明細カテゴリ]]方式一択である。

これについては、SAP標準の在庫払い出しに伴う費用計上であれば、[[移動タイプ>在庫管理/移動タイプ]]を紐付ける[[納入日程カテゴリ>販売管理/納入日程カテゴリ]]は[[トレード契約>グローバルトレード管理/トレード契約]]からは入力できないため、自然とその上位になるし、[[販売積送品>ソリューション/販売積送品]]ソリューションにおいても、[[請求伝票>販売管理/請求伝票]]での[[勘定設定]]の項目として利用できるためである。
これについては、SAP標準の在庫払い出しに伴う費用計上であれば、[[移動タイプ>在庫管理/移動タイプ]]を紐付ける[[納入日程カテゴリ>販売管理/納入日程カテゴリ]]は[[トレード契約>グローバルトレード管理/トレード契約]]からは入力できないため、自然とその上位になるし、[[販売積送品>ソリューション/販売積送品]]ソリューションにおいても、[[請求伝票>販売管理/請求伝票]]での[[勘定設定>販売管理/勘定設定]]の項目として利用できるためである。

* CO-PAへの転記について [#zbb80791]
まず、((Note番号は失念したが))SAPの考え方としては、[[請求伝票>販売管理/請求伝票]]からの転記を前提としているとのこと。
つまり、[[CO-PA>管理会計/収益性分析]]に軸足を置けば、前述のSAP標準コンセプトや[[販売積送品>ソリューション/販売積送品]]の区別なく、無償明細であっても請求伝票は起票すべきであると言える。
しかし、必ずしも[[請求伝票>販売管理/請求伝票]]を起票しなければ[[CO-PA>管理会計/収益性分析]]には転記されないかというとそうでもなく、出庫時に勘定ベースで飛ばすことは可能である。
但し、SAPのコンセプトに従わない場合には、それなりのしっぺ返しがあるのが常であることは補足しておく。

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