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得意先マスタ の変更点

Top/得意先マスタ

主要マスタのひとつである、得意先マスタについて。

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* 概要 [#oac135fe]
得意先マスタとは、ざっくり''債権の計上先あるいは販売活動の登場人物''と言える。

前者は顧客ないし顧客の支払を代わりに行う先および口利き料の請求先など、後者は[[価格決定プロセス>価格設定]]の登場人物であるディーラー、[[販売分析>管理会計/収益性分析]]の登場人物である営業員や末端消費者が該当する。

ちなみに、技術名称がKUNNRであることは、Customerがドイツ語でKundeであることに由来し、末尾のNRはNumberと思われる。
余談だが、技術名称はドイツ語と英語がルー語のように入り乱れていて面白い。

** 大括りな住み分け [#ab63aa90]
-[[得意先勘定グループ>得意先マスタ/勘定グループ]]って何?
概要で挙げた登場人物たちを区分けする要素である。詳細はリンク先参照。

** コード体系 [#a56ce122]
基本的な考え方については[[番号範囲>SAPの共通用語/番号範囲]]に譲るとして、大きくは登場人物の住み分けと似ている。

これにもう少し加えるならば、
-情報検索の効率
-範囲指定による機能の制御
-可視性の向上によるミスの低減
といったところ。

上記を鑑みると、''登場人物はどういった性質で分けられているか、その性質に合致するのは完全無意か否か、有意箇所があるならどの部分か、''といったところから始めるのがベターか。
もちろん、''〜のように検索でき、レポーティングできれば非常によろしい''というニーズありきでデザインするのも一案であるし、むしろ論拠が明確であるため、犠牲にする要素があったとしても無下に攻撃を受けることもないかと思う。

** 詳細 [#v3826ab7]
他の主要マスタと同じく、階層構造となっており、下記に大別した。
但し、テーブルについては、あまりにも多いため[[得意先マスタ/関連テーブル]]参照。

-[[得意先マスタ/一般ビュー]]
名称や住所など取引先として唯一無二の情報を保持し、Table:KNA1に格納される。
[[集中アドレス管理>SAPの共通用語/集中アドレス管理]]の概念が登場する前の名残として名称や住所の項目が存在するが、正となるのは[[アドレス番号>SAPの共通用語/アドレス番号]]で紐付けたADRC等のテーブルであることはお忘れなく。

-[[得意先マスタ/消費税ビュー]]
欧州圏の得意先が[[国コード>SAPの共通用語/国コード]]ごとに持つ[[消費税登録番号>消費税管理/消費税登録番号]]を保持し、Table:KNASに格納される。

-[[得意先マスタ/銀行ビュー]]
得意先の取引する銀行情報を保持し、Table:KNBKに格納される。
得意先からは基本的に入金を受けるのみであるため銀行口座などの情報は使用せず、用途は振り込み元の銀行の照合と返金に限られるため、マスタ管理している事例はあまりないように思う。

-[[得意先マスタ/会社コードビュー]]
[[統制勘定>財務会計/統制勘定]]や[[本店勘定>財務会計/本店勘定]]など取り扱う[[会社コード>財務会計/会社コード]]依存に住み分ける項目を保持し、Table:KNB1に格納される。

-[[得意先マスタ/販売エリアビュー]]
取引のデフォルト[[通貨コード>SAPの共通用語/通貨コード]]や[[インコタームズ>ロジスティクス共通/インコタームズ]]など取引する[[販売エリア>販売管理/販売エリア]]ごとに住み分ける項目を保持し、Table:KNVVに格納される。

-[[得意先マスタ/取引先機能]]
[[受注先>得意先マスタ/受注先]]や[[請求先>得意先マスタ/請求先]]などの[[取引先機能>ロジスティクス共通/取引先機能]]について[[販売エリア>販売管理/販売エリア]]ごとに保持し、Table:KNVPに保存される。

* まとめページ [#ob4a3468]
[[トランザクションコード>得意先マスタ/トランザクションコード]]
[[トランザクションコード>SAPのマスタ/トランザクションコード]]
[[関連テーブル>得意先マスタ/関連テーブル]]
[[分野メニュー>SAPのマスタ/分野メニュー]]

* 関連ページ [#v36022c5]
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