品目マスタ登録画面であるTr-CD:MM01の仕様を理解し、うまいこと使っていきましょう・・・ということで解説を。
品目マスタ登録画面であるT-Code:MM01の仕様を理解し、うまいこと使っていきましょう・・・ということで解説を。
実はこの機能、お仕着せの機能ではなくコンフィグなんです。
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* はじめに [#l06d535b]
まず、現在の品目登録画面であるMM01は、''新しい機能である''。
新しいと言っても3.0くらい?かららしいのだが、昔はもっと質素な画面で、現在はTr-CD:MMZ1から呼び出すことができる。
新しいと言っても3.0くらい?かららしいのだが、昔はもっと質素な画面で、現在はT-Code:MMZ1から呼び出すことができる。
こっちの方がプログラムらしいプログラムで、決まりきった仕様に従う形で使用していくのだが、現在のMM01は''コンフィグで画面、項目、その順序などが定義可能''となっている。
項目やタブの多さが災いして、エンドユーザレベルで品目を登録するケースなどは特に毛嫌いされてしまい、専用の登録ツールを追加開発することが多いように思う。
しかしながら、Tr-CD:MM01好きとしては安易にアドオンに頼ることなく、可能な限り標準の仕組みの中でやっていきたいものだと考える。
しかしながら、T-Code:MM01好きとしては安易にアドオンに頼ることなく、可能な限り標準の仕組みの中でやっていきたいものだと考える。
* Part.1 画面参照(Program的なConfig)の話 [#k6fcb502]
大きくは、''どの場合に、どの画面を使うか''と、''画面自体に持たせる属性''というパートに分けることができる。
もし自身が画面から始めるのであれば逆になるが、鳥瞰的に眺めた方が理解しやすいため、上記の順で解説する。
** どの場合に、どの画面を使うか [#l3669a5a]
-[[トランザクションコード>SAPのオブジェクト/トランザクションコード]]
-[[ユーザID>SAPの共通用語/ユーザマスタ]]
-[[品目タイプ>品目マスタ/品目タイプ]]
-[[品目マスタ/産業コード]]
これら全てに''画面参照コード''という項目を割当て、それらの組み合わせを''画面順序''という項目に紐付ける。
なお、律義に全て定義しなくてもアスタリスクが割当可能なので、あくまで必要に応じて使い分けるとよい。
具体的には[[ユーザID>SAPの共通用語/ユーザマスタ]]など改廃のたびにコンフィグすることになるため((部署で1ユーザなど、個人でなく組織単位でユーザを振れば・・・などというリテラシーのない考え方は無視))、使うことはないだろう。
** 画面自体に持たせる属性 [#qbba02b8]
さて、上記で割り当てた''画面順序''の詳細である。
紐付けは下記の階層状になっている。
-画面順序
これが主。
--画面番号
画面順序の下位構造として、画面番号・ProgramID:SAPLMGMMの[[Dynpro>ABAP/Dynpro]]番号・品目の[[更新ステータス>品目マスタ/更新ステータス]]・[[GUIステータス>ABAP/GUIステータス]]・表題などを定義する。
---従属画面
画面順序・画面番号の組み合わせの従属要素として、SeqNo・ProgramID・[[Dynpro>ABAP/Dynpro]]番号を割り当てる。
具体的には、[[販売ビュー>品目マスタ/販売ビュー]]で言うなら、
1.キー項目である、品目・[[販売組織>販売管理/販売組織]]・流通チャネル
2.[[販売単位>販売管理/販売単位]]やら[[出荷プラント>ロジスティクス共通/出荷プラント]]やらがある「一般データ」という区切り
3.[[税分類>販売管理/税分類]]を入力する「税データ」という区切り
4.最低受注数量やらを入力する「数量規定」という区切り
これらについて、どの「区切り」を使うかと、その「順番」を割り当てる・・・ということ。
-第二画面の割当
ここでは、画面番号ごとに[[機能コード>ABAP/機能コード]]と[[サブルーチン>アドオン/サブルーチン]]を割り当てることで、遷移する画面を定義する。
-表示するタブの順序
ご存知の通り、Tr-CD:MM01は[[タブストリップ>ABAP/タブストリップ]]で次々と入力や照会をしていくわけだが、標準の[[品目タイプ>品目マスタ/品目タイプ]]HAWAで言えば左から基本データ1→基本データ2→分類となっているが、その順序を規定するコンフィグ。
ご存知の通り、T-Code:MM01は[[タブストリップ>ABAP/タブストリップ]]で次々と入力や照会をしていくわけだが、標準の[[品目タイプ>品目マスタ/品目タイプ]]HAWAで言えば左から基本データ1→基本データ2→分類となっているが、その順序を規定するコンフィグ。
この例では「メイン画面」、[[追加データ>品目マスタ/追加データ]]がそれぞれ定義できる。
*Part.2 項目参照(Config的なConfig)の話 [#e0bb0466]
上記の画面参照の話は、Programそのものや[[Dynpro>ABAP/Dynpro]]番号、[[機能コード>ABAP/機能コード]]といったリポジトリ系の設定であり、今度は[[品目タイプ>品目マスタ/品目タイプ]]に割り当てる項目参照というConfigを軸にした話となる。
ちなみに、画面参照と項目参照は[[品目タイプ>品目マスタ/品目タイプ]]を除き明示的に紐付いておらず、項目レベルになると全く繋がりが見えないため、認識の齟齬や抜け漏れがないよう、メンテナンスは複数人で行わない方が良い。
-項目を項目選択グループへ割当
テーブル項目([[旧品目コード>品目マスタ/旧品目コード]]ならMARA-BISMTなど)レベルで、項目選択グループに割り当てる。
--項目選択グループ+[[品目タイプ>品目マスタ/品目タイプ]]に割り当てた項目参照ごとに、任意/必須/表示のみ/非表示を定義する。
-使用する項目参照の割当
上記の通り、原則[[品目タイプ>品目マスタ/品目タイプ]]に割り当てた項目参照が活きるが、[[プラント>ロジスティクス共通/プラント]]依存で割り込み設定が可能である。([[品目マスタ/産業コード]]依存のConfigもあるが、あまり使わないんじゃなかろうか)
具体的には、[[品目タイプ>品目マスタ/品目タイプ]]がHAWA([[品目マスタ/商品]])の項目参照はHAWAだが、特定の[[プラント>ロジスティクス共通/プラント]]ではZ付きの任意定義したものを使用したいなど。
実際の事例では、海外展開のプロジェクトでSAP内で税を管理しない国の会社があり、当然[[税分類>販売管理/税分類]]など定義しないのだが、アレは[[国コード>SAPの共通用語/国コード]]ごとに使用するものが決まってしまう。
そのため、[[国コード>SAPの共通用語/国コード]]ごと外すという後顧の憂いありまくりの変更をしたくなかったので、税を管理しない国の会社が使用する[[プラント>ロジスティクス共通/プラント]]でのみ[[販売ビュー>品目マスタ/販売ビュー]]の項目参照を変更した・・・ということがあった。
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