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BW/キューブ のバックアップ(No.2)


BWクエリで出力するデータの保存場所で、いわば取り扱うデータのゴール。 キューブはODS或いはDSOと共にインフォプロバイダと呼ばれる。



概要

ODSDSOと異なり、複数のテーブルから構成されるスタースキーマーと呼ばれる構造を持つ。 ここで指す複数のテーブルは、次元と呼ばれる特性の大きな分類グループ毎に作成される。

なお、キューブにはデータの読み出しを優先して設計されているベーシックキューブ、データの書き込みを優先して設計されているリアルタイムキューブの2種類がある。

通常は前者のベーシックキューブが採用されるが、計画データの直接入力時などを行う場合に、後者のリアルタイムキューブが用いられることもある。 

なお、パフォーマンスチューニングの一環としてキューブデータを圧縮するという機能がBWにある、その設定はキューブ単位で行う。

PSAODSへの転送時にはデータの修正を行うことができるが、キューブのデータは直接変更することができない。

まとめ前のメモ

  • キューブの項目をピックアップした構造の修正 キューブのよく使う項目を構造化し、同一キューブから出力するクエリで再利用することができるが、構造を修正すると、同一構造を使用しているクエリにも影響を与えるので、注意が必要です。
  • キューブの圧縮 通常、キューブにはアップロード = SAPからデータ連携した単位にデータが登録されるが、キューブ設定による自動または手動で「データの圧縮」を行なうと、同一特性を持つデータを1レコードにまとめることで、読出し速度を向上させることができる。 ただし、「障害があった日のデータを削除し、連携しなおしたい」といったアップロード単位での削除ができなくなるため、キューブへの設定も手動実行についても留意のうえ行うこと。 また、データ転送時にもデータはまとめられることもあるためにデータソースから転送されてきた件数とキューブに登録される件数は異なることがあるため、システム間連携でよく試験項目に用いられるデータ件数では、正常にインタフェースできているかを担保することはできない。 なお、この「まとめる」という条件の判断は、自動で行なわれる。
  • 統計情報更新 キューブのデータの統計情報を更新することにより、劇的に読出し速度が向上することがある。特に思い当たる節がないのにレスポンスが低下した場合は、ベーシスと相談の上、実施することも一案。
  • 項目の削除 キューブやODS或いはDSOの項目は、データの削除や論理式を漏れなく変更する必要があるなどのサイドエフェクトがあるため、クエリ作成後の削除は基本的に推奨しない。
  • キューブデータの集約 よく使用する切り口での検索が遅い場合、使用頻度の高い項目や条件に限定してデータを集約することが可能で、手動または自動でロールアップ処理を行うことで集約が行われる。 集約されたデータがある場合は、優先的にそちらから読み出されるため、元のキューブから読み出す場合に比べて速度も向上するが、そのデータを保存しておくためのディスクスペースを消費する、あまり欲をかいて様々な項目を追加すると元のキューブと変わらなくなってしまうので注意。



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