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財務会計/デットエクイティスワップ のバックアップ(No.1)


負債資本に転換する財務改善手法のひとつ。 英語ではDebt Equity Swapと表記し、DESと略することもある。

概要

表記の通り、負債資本の交換となる。 ここでいう負債とは要は借金のことと思えばよく、キャッシュが動くことなく負債が資本に転換されることとなる。

要は返済義務のある対外負債がなくなるのがメリットで、貸借対照表上の自己資本比率が改善されるのがメリット。

簡単に言うと、潰れそうな会社が銀行からの融資を株式に転換することで、助けてもらうということ。

まあ、潰れそうな会社という時点で株式に価値があるとは言えず、実質的には債権を放棄してもらうということなのだが、単純に消滅してしまい全額貸し倒れになるよりはマシということで。

金を貸す側からみたら

貸した金が、貸付金から出資金になるということ。

貸借対照表上は貸付金から有価証券に変わるだけなのだが、いってみれば返してもらえるはずの金が返ってこないこととなる。

その代わりにその会社の株式を得て株主となったり持ち株を増やし発言権や支配権を得たり強められるのだが、メリットと呼べるのはよほど立て直しに成功した場合だけと思われる。

金を借りた側からみたら

借りた金が、借入金から資本になるということ。

それは、返さなければならない金を払わずに済むことになるが、その代わりに自分の会社の株式を取得されたり持ち株を増やされたりして発言権や支配権を得られたり強められたりすることを意味する。

ただ、受けた融資をDESする時点でそんな高度な政治的な話ができる状態とはかけ離れているため、借金の返済を免除してもらえる!ウエーイ!!なんじゃなかろうか。

なお、受けた融資の額面がDES時点での時価評価額同じとは限らず、差額がある場合は債務消滅益という収益となるため、一定の条件を満たす場合を除いて課税対象となる。

中小零細企業における役員立替金

以前、会社法が改正され株式会社の最低資本金の制約がなくなった際、「1円で起業できる!みんな起業しよう!!」的なアホ本が山ほど出版された。

そういったアホ本に煽られたアホによるアホ起業が相次いだのだが、1円で起業した結果は、1円の資産しか持たないという事実である。(1円は極端な話だが、10万でも100万でも同じ話)

となると、会社に現金がないため、色々な出費があるたびに起業した本人やその他役員が立替払いすることとなり、内輪向けとはいえ債務ばかりが膨らんでいく。

ということで、中小零細においては、社長や経営陣からの会社向け貸付や会社の出費を立替した金額を資本にすることで精算する手段であったりもする。

じゃあ最初から資本金にしておけよという話なのだが、あるべき額をスタート時点から確保できるかというと、殆どの場合はNoだと思うので。。。



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