消費税管理 のバックアップ(No.1)
SAPにおける、消費税管理について。
概要 †
SAPにおける税は、税率を直接入力せず、税率や転記する勘定コードを設定した税コードを予め定義し、それを伝票に入力することで管理する。
なお、下記に共通するが、税コードに設定したレポート国が伝票で混在する場合、転記できない。 未設定の場合は、税決定表が割り当てられている国コード、即ち会社コードの国コードがレポート国となる。
モジュール別 †
財務会計での消費税 †
- 基本的な考え方 伝票明細への税コード直接入力が基本であり、決定する仕組みはない。
販売管理での消費税 †
- 基本的な考え方 SD側においては、税コードを伝票に直接保持しておらず、条件テクニックによる自動決定が基本となる。 MM側より難解であるのは、仕入先直送に代表される「販売側の税決定について、販売側の商流や内容だけでなく、購買側の商流や内容が干渉する」ということがあること。 また、在庫出荷であっても仕入元や品目によっては「仕入元からの直送と見做され、適用する税が通常と異なる」というケースもある。
なお、欧州圏における消費税登録番号の決定(提案)をどのロジックで実施するかIMGにあるため、これも漏れなく設定すること。
- 関連するマスタ、項目 品目マスタ/販売ビューおよび得意先マスタ/販売エリアビューに設定する、税分類 得意先マスタ/出荷先の国コードである仕向国、プラントの国コードである出荷国
購買管理での消費税 †
- 基本的な考え方 MM側においては、条件テクニックの利用と伝票への直接入力の併用が可能であり、代行取引の仕入先請求伝票(VBD)についても、基本的にはこの考え方に従う。 なお、伝票明細自体の項目に税コードがあること、条件タブには条件タイプ依存で複数のコードを保持しうること、伝票明細自体に保持し得るコードは一意であることから、伝票明細の税コードと条件タブの税コードと転記された会計伝票の税コードは、それぞれ異なり得る。
- 関連するマスタ、項目 品目マスタ/購買ビューに設定する、品目税区分
グローバルトレード管理での消費税 †
- 基本的な考え方 基本的には販売管理や購買管理における考え方と同一であるが、購買側についてはマニュアル入力が決定ロジックに負けるという信じがたい現象が発生するため、MM標準の様にマニュアル入力を優先したければアドオンしなければならない。
- 関連するマスタ、項目 販売管理および購買管理と一緒。 但し、販売管理では得意先マスタ/出荷先のアドレスの国コードを変更すると、すぐさま価格設定に反映されるが、トレード契約ではこれが効かない。バグだろ。
重要項目 †
- レポート国
- 消費税登録番号(STCEG) 得意先マスタ/消費税ビューおよび仕入先マスタ/消費税ビューも参照のこと。
- 消費税番号(STCD1、STCD2)
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