SAPの拡張手段/ユーザExit
Last-modified: 2014-12-11 (木) 19:54:00
顧客要件を充足するために、標準プログラムにデフォルトで用意されているサブルーチンへのコーディング或いはその機構を指す。
概要 †
標準プログラムに「USEREXIT」で始まるサブルーチンが予め用意されており、そこにコーディングする。 主にロジスティクス側で利用することができるが、基本的にはSDのものと考えて良い。
使い方 †
思い思いにコーディングすればよし・・・とも言えない。
というのも、内部テーブルをはじめプログラム内のグローバル変数に全てアクセス可能かつ更新可能のため、自由度が非常に高い半面、データの不整合を意図せず発生させてしまうリスクが格段に高いのだ。
探し方 †
どこにどんなコーディングをすればいい?という時は、主に二つの探し方がある。
- IMGで 困ったら、SPROのヘルプを見る。結構書いてある。
- 実行時間分析 トランザクションコードSE30で割り出すことができる。 例えばVA01から伝票登録した後で結果を分析し、PERFORMと文字列EXITでフィルタをかければ、そのタイミングで利用可能なEXITを割り出すことができる。
これはBADIにも共通して利用可能で、その場合はCALL METHODと文字列BADI、「標準と同じ動きをしたい」という場合にはCALL FUNCTIONで同様の処理をすべく汎用モジュールを探したりと、困ったときに。
実際のユーザExit †
受注 †
MV45AFZA †
MV45AFZB †
MV45AFZZ †
請求 †
RV60AFZZ †
- USEREXIT_ACCOUNT_PREP_KOMKCV 勘定設定をユーザ任意の切り口で実施したい場合、ヘッダ通信構造のKOMKCVに対し、ここで代入する。
- USEREXIT_ACCOUNT_PREP_KOMPCV 勘定設定をユーザ任意の切り口で実施したい場合、明細通信構造のKOMPCVに対し、ここで代入する。
RV60AFZC †
- USEREXIT_NUMBER_RANGE_INV_DATE 番号範囲によっては、テーブル TVFKD を使用して日付を定義します (イタリアでは国依存必要条件)。 USEREXIT_NUMBER_RANGE は、このユーザ Exit 適用時は自動的に無効化されます。
- USEREXIT_FILL_VBRK_VBRP このユーザ Exit は、請求伝票登録時にのみ呼び出されます。新規請求伝票のヘッダおよび明細に偏差データおよび追加データを 登録する際にこのユーザ Exit を使用します。
RV61AFZB †
- USEREXIT_PRINT_ITEM 請求伝票の明細行の印刷には、補足もしくは変更を加えることが可能です。
- USEREXIT_PRINT_HEAD 請求伝票のヘッダ行の印刷には、補足もしくは変更を加えることが可能です。
RV60AFZD †
- USEREXIT_RELI_XVBPAK_AVBPAK
- USEREXIT_NEWROLE_XVBPAK_AVBPAK
- USEREXIT_NEWROLE_XVBPAP_AVBPAK
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