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販売管理/販売返品

Last-modified: 2016-03-11 (金) 12:48:00
Top/販売管理/販売返品

売ったものを返してもらうこと。 なお、直送の返品についてはこちらを参照されたし。



概要

返品とは、「品物を返す」という性質から、サービスやデータという返すことができないものは対象とならず、殆どの場合は在庫などの形あるもの取引を指す。 その上で、納品した品物を販売先が返送するかこちらが回収し、入金済みであれば返金するというもの。

さて、BtoBの商売では返金して頂いてモノも返送してもらうことはあまり多くなく、大抵は代品を無償出荷し、取引自体は取りやめにしないことが多い。 その理由は、顧客の立場から見れば、調達した品物を使った製造や販売が計画に組み込まれていることが多いためであり、そういった背景を持たないBtoC取引では、支払い済みであっても返金を伴うキャンセル性の高い返品が多い。

この返品におけるキャンセル性の有無は「入金が済んでいるか否か」によって取り扱いが異なることも多く、入金(支払)が済んでいる場合は、商品供給側としては確定した利益も在庫を捌く努力も亡きものにはしたくないため、そうならないよう努力する結果、キャンセル性が無い代品出荷となることが多いように思う。

事由ごとの処理

返品をどのように扱うかは、返品の事由によって異なる。

運送中の破損汚損などを含めた不良品の場合

ガラクタを返してもらっても困るということで、返金のみであればクレジットメモの発行、代替品の提供であれば無償出荷。 ガラクタと知りつつ引き取らざるを得ない場合はもちろんながら、突き返された商品には何らかの理由があるわけなので、利用可能在庫には戻さず保留在庫として入庫するケースが多い。

顧客発注や受注処理時の品違いの場合

出荷の前後で気付いた場合など請求処理を行う前であれば、指図・出庫・オーダーの取り消しとし、請求処理を行った後であれば、これはタダの品違いなので普通に返品し、品目在庫には罪がないため、元の鞘に戻す。

こちらが無償出荷した品物の場合

こちらにしては「既に確定したコスト」であり、先方も「タダで購買したものを配送費用をかけて返すなんてナンセンス」として放置することが多いが、先方にしてみればいらんもので倉庫スペースを圧迫したくないいらんもので保管料が増えるのは嫌ということもあるわけで、引き取らざるを得ない場合も。

個別トピック

システムへの入力の方法について

システムで正しく統計を取るには、正しい入力をしなければならない。 当たり前の話だが、この「当たり前」が守られていないせいでシステムから正しいデータが抽出できない或いはデータの精度に悪影響を及ぼしているというユーザは少なくない。

具体的には、返品だけでなく値引きや値増し等のイレギュラー処理の入力方法は、その最たるものだ。 例えば下記のような処理をしてしまう入力担当者や営業さんは少なくなく、その場合は下記のがようなデメリットを受けることとなる。

  • キャンセル的返品について、値引きで処理してしまう 返品件数(返品率)の統計が誤ったものとなる
  • 元々入力したオーダーをすべてキャンセルしてしまう。下手をすると伝票を消してしまう 受注件数と返品件数(返品率)の統計が誤ったものとなる
  • 得意先からの返品でなく、在庫を買戻す処理(得意先を表す仕入先から在庫を購買する処理)をしてしまう 買い戻す金額は元々の売値=原価+マージンであるため、在庫の評価が個別法や移動平均の場合にこれを品目原価としてしまうと在庫原価が誤ったものとなる。そのため、返品件数(返品率)の統計が誤ったものとなるほか品目原価および原価平均の統計などの精度を下げる。

最終的に処理できればよい、ではなく、あるべき形で処理しないとダメよという好例かと思う。

まとめ前のメモ

  • 移動タイプ SDで使用するもの~651/652が返品保留在庫に入れるもの、653/654が利用可能に入れるもの。 直MIGOでは451/452が出荷伝票なしの得意先への返品で、453/454が返品保留からの利用可能。



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