在庫管理/品目原価
Last-modified: 2014-06-26 (木) 11:04:00
SAPにおける在庫の原価管理について。
概要 †
原価を保持する単位 †
基軸単位は、評価レベルごとで、通常はプラント単位と考えて差し支えない。 対象となる品目とプラントごとに、原価管理を行う。
なお、品目を末端*1レベルで定義しない場合、例えば同一品目コードで等級別に管理する場合などは、SAPでは分割評価と呼ばれる機構を用いる。 詳細は、リンク先参照のこと。
計算について †
計算の考え方について †
SAPでは、基本は都度である。(標準原価にしたって、差異の計上は都度) 月次で締めなければ原価が把握できない三分法は、基本的に使わない。
これには、原価計算の精度をよりリアルタイムで管理するという鮮度的な観点もさることながら、やはり月次で締めるというのは、不正も含めた不確定要素の増大やトレーサビリティの低下を招くことが大いにあるかと思う。
具体的な計算について †
大きくは、下記の二つ。
- 移動平均原価 荷動きの都度その数量と金額により移動平均で自動更新され、主に外部調達品で選択される。
- 標準原価 事前定義型で、品目マスタ/会計ビューに定義した金額を元に仕訳が起き、主に内製品で選択される。 なお、発注金額が標準原価と異なる場合、購入価格差異として計上される。
売上原価について †
通常は、販売管理における出庫または請求プロセスにおいて、在庫の払い出しに伴い売上原価が財務会計および収益性分析に認識される。
その金額の元となるのは当然ながら品目原価であり、通常は仕入金額ならびに諸掛を乗せた評価額となる。
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