品目マスタ/登録画面の画面順序
品目マスタ登録画面であるT-Code:MM01の仕様を理解し、うまいこと使っていきましょう・・・ということで解説を。 実はこの機能、お仕着せの機能ではなくコンフィグなんです。
はじめに †
まず、現在の品目登録画面であるMM01は、新しい機能である。 新しいと言っても3.0くらい?かららしいのだが、昔はもっと質素な画面で、現在はT-Code:MMZ1から呼び出すことができる。 こっちの方がプログラムらしいプログラムで、決まりきった仕様に従う形で使用していくのだが、現在のMM01はコンフィグで画面、項目、その順序などが定義可能となっている。
項目やタブの多さが災いして、エンドユーザレベルで品目を登録するケースなどは特に毛嫌いされてしまい、専用の登録ツールを追加開発することが多いように思う。 しかしながら、T-Code:MM01好きとしては安易にアドオンに頼ることなく、可能な限り標準の仕組みの中でやっていきたいものだと考える。
Part.1 画面参照(Program的なConfig)の話 †
大きくは、どの場合に、どの画面を使うかと、画面自体に持たせる属性というパートに分けることができる。 もし自身が画面から始めるのであれば逆になるが、鳥瞰的に眺めた方が理解しやすいため、上記の順で解説する。
どの場合に、どの画面を使うか †
これら全てに画面参照コードという項目を割当て、それらの組み合わせを画面順序という項目に紐付ける。 なお、律義に全て定義しなくてもアスタリスクが割当可能なので、あくまで必要に応じて使い分けるとよい。 具体的にはユーザIDなど改廃のたびにコンフィグすることになるため*1、使うことはないだろう。
画面自体に持たせる属性 †
さて、上記で割り当てた画面順序の詳細である。 紐付けは下記の階層状になっている。
- 表示するタブの順序 ご存知の通り、T-Code:MM01はタブストリップで次々と入力や照会をしていくわけだが、標準の品目タイプHAWAで言えば左から基本データ1→基本データ2→分類となっているが、その順序を規定するコンフィグ。 この例では「メイン画面」、追加データがそれぞれ定義できる。
Part.2 項目参照(Config的なConfig)の話 †
上記の画面参照の話は、ProgramそのものやDynpro番号、機能コードといったリポジトリ系の設定であり、今度は品目タイプに割り当てる項目参照というConfigを軸にした話となる。 ちなみに、画面参照と項目参照は品目タイプを除き明示的に紐付いておらず、項目レベルになると全く繋がりが見えないため、認識の齟齬や抜け漏れがないよう、メンテナンスは複数人で行わない方が良い。
- 項目を項目選択グループへ割当
テーブル項目(旧品目コードならMARA-BISMTなど)レベルで、項目選択グループに割り当てる。
- 項目選択グループ+品目タイプに割り当てた項目参照ごとに、任意/必須/表示のみ/非表示を定義する。
- 使用する項目参照の割当 上記の通り、原則品目タイプに割り当てた項目参照が活きるが、プラント依存で割り込み設定が可能である。(品目マスタ/産業コード依存のConfigもあるが、あまり使わないんじゃなかろうか) 具体的には、品目タイプがHAWA(品目マスタ/商品)の項目参照はHAWAだが、特定のプラントではZ付きの任意定義したものを使用したいなど。 実際の事例では、海外展開のプロジェクトでSAP内で税を管理しない国の会社があり、当然税分類など定義しないのだが、アレは国コードごとに使用するものが決まってしまう。 そのため、国コードごと外すという後顧の憂いありまくりの変更をしたくなかったので、税を管理しない国の会社が使用するプラントでのみ販売ビューの項目参照を変更した・・・ということがあった。
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