仕入先マスタ/勘定グループ
Last-modified: 2014-06-26 (木) 11:03:00
仕入先マスタを住み分ける要素のうち、最も大きなレベルの項目。 番号範囲、項目ステータスなどを保持する。
概要 - どのような基準で定義するか? †
登場人物を色分けする単位で・・・と言ってしまっては余りにもアレなのでもう少し細かく言うと、大きくはSAP機能と業務から分別されることとなる。
- SAP機能
大まかには、下記のトピックが挙げられる。
- 項目ステータス これは、マスタに腐るほどあるフィールドを必須・任意・不使用を定義することを意味しており、例えばモノの届け先としてのみ定義するなら、銀行や勘定の情報は不要であるが住所情報は不明だと届けられないので必須にする・・・などの制御が挙げられる。
- 取引先機能 上記とやや重複するが、役割ごとに項目ステータスを住み分けるならば、即ちそれは登場人物の性質だと言うこと。 債務の計上先はモノの届け先としても利用可能であって差し支えないが、逆は支払情報がないのでダメ・・・など。
- 番号範囲 詳細は別記に譲るが、大まかにはコード体系の住み分けと共有である。
- ワンタイム勘定か否か ワンタイム仕入先であるかを設定。
- 業務
- 項目値の共有と住み分け 具体的には、転記する勘定は会社ビューの統制勘定になるが、営業と営業外を切り分けたいので*1、その単位で切るなど。 「FIからは別の統制勘定を設定すればよいし、SDからは統制勘定決定表で誘導できる」という人もいるだろうが、営業取引先と営業外取引先など性質が違うものを同じバケツに入れる必要はない・・・ということ。
- 運用負荷 SAP標準は、この世に存在する唯一無二の法人やその部署を一般ビュー登録し、利用する会社・組織で拡張するという考え方である。 しかし、これにはその取引先を共有する関係者と、変更内容や変更タイミングについて意思の疎通が取れ、且つシステム反映へのリードタイムが短いことという暗黙の制約ないし前提条件があり、スムーズな運用を実現するためには、全社統一のコード管理部署が必要となる。 つまり、その為に人も割けない。でも大変なのも勘弁なという大きな組織向けに、メンテの主管別などの縄張りで分けるパターンもある。
- 権限
ずばり言うと、会社コードx社・y社・z社とある場合、グループ会社であろうが他の法人のデータを変更/照会できてしまうのはまずいということもあるということ。
これは一般ビューは誰のものでもない、みんなのものという性質が足を引っ張るケースで、特に海外へのグローバル展開や国内でも複数社への導入を念頭に置くと出てくる観点である。 つまり、法人別に定義し勘定グループ権限でそれらを担保する・・・という手法もあるということ。
SAP標準の勘定グループ †
勘定グループ | コード |
仕入先 | 0001 |
商品供給者 | 0002 |
代理受取人 | 0003 |
請求元 | 0004 |
海貨業者 | 0005 |
オーダアドレス | 0006 |
プラント | 0007 |
階層ノード | 0012 |
仕入先マスタ/仕入先流通センタ | 0100 |
ワンタイム仕入先(内部採番) | CPD |
ワンタイム仕入先(外部採番) | CPDL |
債権者 | DARL |
仕入先(内部採番) | KRED |
仕入先(外部採番) | LIEF |
製造者 (外部採番) | MNFR |
出張者 | REIS |
代理人 | VERT |
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